電車に乗る時、あなたはリュックをどのようにして持ちますか?
前に抱える派、後ろに背負う派、足元や網棚に乗せる派とそれぞれですよね。
リュックは手が空いて動きやすいし、物をたくさん収納できるので重宝されている方も多いと思います。
ですが、通勤ラッシュや行楽シーズン、パンパンに膨れ上がったリュックでドカッと押しのけられた経験はありませんか?
私も度々そういった機会に遭遇し、やりきれない気持ちになります。
反対に、旅行の時は荷物をぎゅうぎゅうに詰めて電車で移動することもあるのですが、ゴールデンウイークやお盆などは電車も混雑しているし、迷惑だろうなと思いながらも、どう持てばいいのかなと悩みます。
「リュックや大きい荷物は前で抱えましょう」と、電車のアナウンスや駅の看板でよく見かけたり耳にすることが増えましたが、そのまま後ろに背負っている方も変わらず見かけますよね。
では、満員電車の中で、リュックはどのように持つのが正解なのでしょうか?
辛い満員電車が少しでも快適になるヒントがみつかるかも知れません。
背負いリュックが迷惑!と感じている人は多い
毎年行われている電車内の迷惑行為ランキングをみると、2018年は「荷物の持ち方・置き方」が1位となり、全体の約37%を占めています。
なかでも、背中や肩のリュックサック・ショルダーバッグ等が迷惑に感じている人は、前年の55%から66%にまでアップしました。
ここ数年で見ても、「荷物の持ち方・置き方」は2017年は3位、2016年は4位、2015年と2014年は6位だったので、近年特に注目され、不快に感じている人が増えているということになります。
通勤ラッシュでいうと、以前は通勤鞄が一般的でしたが、クールビズが話題になり、最近ではスーツにスニーカーやリュックを合わせて通勤する人をよく見かけます。
そういったことも、「電車でのリュックの持ち方が気になる」人が増えた原因の一つかも知れません。
背負いリュックはなぜ迷惑?

アンケートでトップになった「背中や肩のリュックが迷惑!」という意見。よく耳にしますが、実際にはどのような声が挙がっているのでしょうか?
- 満員電車でリュックを背負っている人の神経が理解できない
- 周りにバンバンぶつかってるけど、本人は知らん顔
- 背が小さいんだけど、背負いリュックに思いっきり頭をぶん殴られた
- ぶつかっても本人は気づかない、謝ってもらえない
- 目線にない子供に気づかずぶつかる、危ない
- ドアに挟まれる
これを見ると、ぶつかった本人は気づいていないという点にモヤモヤする方が多いようですね。
私も背が低いのですが、頭の位置に丁度リュックがあります。ガンガンぶつかることもよくあります(笑)そしてやはり、そういう時って相手は気づいていないことが確かに多いです。
背負いリュックの人がドアに挟まれる光景も度々見かけますし、そのまま引きずられると事故になりかねないし危ないですよね。
ここで紹介した「背中や肩のリュックが迷惑」だと感じる場面は、共感できる方も多いのではないでしょうか。
リュックの持ち方の正解は?

では、満員電車でのリュックの持ち方はどうすればよいのでしょうか?
前派・後ろ派・それぞれの主張
満員電車でどのようにリュックを持っているか?というアンケートにも、「前に抱えている」という人はトップでしたが、「そのまま背負い続ける」と言う人も次いで2位でした。
関西の駅や車内に貼ってあるポスターでは、「前に抱える・網棚に置く」方法が推奨されています。
私もポスターはよく見かけるし、SNSやテレビでも度々話題になっているのに、後ろに背負い続けている人がいまだに多いのは何故だろう?と疑問でした。
そこで、後ろに背負う人・前に抱える人、それぞれの意見を調べてみました。
後ろに背負う派

- 混んでいないから問題ない
- すぐ移動するし、持ち替えるのが面倒
- 持ち替える動作の方が迷惑がかかる
- 東京のようなスペースすらない満員電車では、そもそも前に抱え直すことができない
- 背中に背負うのと、前に抱えるのは対して変わらないのでは?
背中の後ろに背負う派の人は、「混んでいない」「持ちかえる方が迷惑」「前に抱えたところであまり変わらない」という声が目立ちました。
前に抱える派

- リュックのスペースを把握できる
- ぶつかりそうになったら避けられる
- 迷惑をかけていることに気づきやすい
- 女性は胸をガードできる、防犯になる
こちらは目で見える分、鞄をコントロールしやすいという声が多く挙がっていました。ぶつかっても誰に当たったかが確認ができますよね。
鞄を抱えていると、満員電車でも人との間に壁を作れて安心というのも納得です。
背中に背負うのと、前に抱えるのは対して変わらない?
後ろに背負う派の中に「後ろに背負うのも前に抱えるのも変わらない」という意見がありました。私もこれはどっちなんだろう?と気になったので調べてみました。
Twitterで興味深いツイートがあったのでご紹介します。
ご説明するとこんな感じです
前に背負うには色々と考えております。人に迷惑かけないようにとして
前に背負っております。 pic.twitter.com/CPYz5khJos— ご唱和ください我の名を熊ฅ•ω•ฅ (@kuma_tk823481hj) December 21, 2018
こう見ると、前に抱えるとリュックはつま先の中に収められるので、確かにスペースはコンパクトに出来るように思います。
物を出したい時も、リュックを下ろさず取り出せるので、余計な動作がなくなります。
安全な持ち方は?

後ろに背負う派・前に抱える派、それぞれの意見があり、どちらにも共感できる点があったのですが、毎日満員電車で通勤する方は少しでもその時間が快適になると嬉しいですよね。
- 満員電車ではそもそも前に抱えるのが難しい
- 足元に置くのもつまずくと危ない
身動きすら取れない大混雑の車内では、このような状況もよくあります。
そんな時は、次の方法も安全でおすすめです。
- あらかじめ前に抱えてから電車に乗る
- 網棚に荷物を置く
前に抱えた状態で乗ると、乗車中は鞄を持ち替える必要もないですし、自分自身のスペースも把握しやすくなります。
網棚も上の方にあり、乗車中や、乗り降りでぶつかるといった危険は減ります。乗せることが出来そうであれば、この方法もおすすめです。
まとめ
- 背負いリュックを迷惑に感じる人が多い
- 前に抱えることで避けたりコントロールしやすい
- 満員電車で身動きが取れない時は、網棚に乗せるのも安心
- 前に抱えるのと背負うのでは、スペースも少し変わってくる
満員電車でのリュックの持ち方は、「これが正解!」と断言できるものではありませんが、満員電車の苦痛な時間が少しでも和げば。と思うのは周りも同じ。
電車内をより安全に過ごせるよう、少しの工夫と気配りをしてみてはいかがでしょうか?
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