みかんは丸ごと食べるのがベスト?白い筋と皮は美肌に効果あり!

あなたはみかんてどうやって食べますか?

私は皮をむいて白い筋を軽く取り除き、房ごと頂きます。

私のように「皮をむいて房ごとごと食べる」という人もいれば、「皮をむいたあと房の薄い皮も剥いて食べる」という人もいるでしょう。

その中でも「白い筋は口触りが良くないし綺麗に取ってから食べる」という人も多いかと思いますが、今回は「白い筋の栄養について掘り下げてみたいと思います。

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みかんの各部位の名前

みかんの皮や白い筋にまで名前があるの、知ってました?果肉の粒のことを「さじょう」といい、薄い皮袋になってる部分を「じょうのう膜」というのです。

外側の皮のことを「フラベド」といい、白い筋のことを「アルベド」というのです。すぐに頭には入らないかもしれませんが、豆知識程度に覚えておくと面白いかもしれません。

このアルベド、実は結構優れものなんですね。詳しく説明していきたいと思います。読んだら今まで取り除いて食べてた方は一緒に食べるようになるかもしれません。

みかんの白い筋「アルベド」の栄養と効果

アルベドとはかんきつ類の皮の内側の白い繊維のことを総称して呼びます。

そのアルベドは木の根が吸い上げた栄養や水分を実へ送るための通り道、人間で言うならば血管のようなものでしょう。みかんにとっても必要不可欠というわけです。

ではそのアルベドに含まれている栄養はどんなものがあるのでしょうか?

調べてみると「ヘスペリジン」、「ペクチン」が一般的に代表的なものとして挙げられています。あまり聞きなれない単語ですよね。

どんなものか想像つかないと思いますので説明させていただきます。

ヘスペリジンはポリフェノールの一種で、コレステロール値の改善や毛細血管の強度を上げるなど血流を改善させることが期待できます。免疫力を整える上で大きく期待されているようです。

更に詳しく語ってしまうと恐ろしく多い種類があるポリフェノールの中のフラボノイドという中の一種なんです。うん、わかりにくいです。

なので「ヘスペリジンとはポリフェノールの一種」と考えると簡単ですね。

ペクチンは食物繊維の一種で、セルロース等他の成分と結合することによって細胞を繋ぎ合わせる多糖類として分類されています。

また、整腸作用やコレステロール低下作用などが見込まれています。ペクチンを抽出する植物の種類によりますが、アレルギー緩和作用があるという報告もあるようです。

ペクチンて製菓用材料売り場とかに売っていますよね。砂糖や酸を一緒に加熱するとゼリー状に固まります。ジャムやゼリーを作るときによく使用するものなんです。

みかんは房(じょうのう)ごと食べるのがおすすめ

じょうのう、いわゆるみかんの房にはペクチンが豊富でアルベドにはヘスペリジンが豊富だということがわかります。

食物繊維の中でもじょうのうには不溶性食物繊維も含まれており、そこには下痢に作用するので便秘にも下痢にも効果的とはかなりの優れものだと思われます。

ですので、みかんは皮をむいた状態で(じょうのう膜、アルベド、さじょうを一緒に)食べることをお勧めしたいですね。

丸ごとかじるには外側の皮はハードルが高いので、そちらも食べたい方などは、ジャムなどにすると美味しく食べられると思います。

一日どのくらい食べるのがベスト?

ビタミンCも豊富で、食物繊維なども含まれてるなら毎日食べたくなりますよね。しかしながら全ては「過ぎたるは及ばざるが如し」です。

ビタミンCの過剰摂取は肝臓にも大きく負担がかかりますので、下痢や頭痛の原因にもなりかねません。成人女性で1日2~3個程度にしておくのがいいですね。

みかんの酸によって歯のエナメル質が溶けてしまって、そのせいで歯が欠けたりしみたりする原因にもなってしまうのです。

ですから予防としてはみかんを食べた後に口をゆすいだり水を飲んだりすることをお勧めします。

食べ過ぎると手が黄色くなるのは病気なの?

みかんを食べ過ぎるとよく手が黄色くなると言われます。

かくいう私も子供の頃、こたつに入ってみかんを食べていると止まらずに気付けば

皮が山盛りになったものです。そして数日後手が黄色くなっていて、親に泣きついたという思い出があります。

これは「柑皮症(かんぴしょう)」という症状で、柑橘類やかぼちゃ、トマトなど大量に摂取したときにカロテンが脂肪組織と角質に沈着してしまう現象です。

高脂血症の方などにおこりやすいと言われていますので、なお更気をつけなくてはなりません。

黄色くなってしまって黄疸かと心配になる方もおられるかもしれませんが、柑皮症は白目は黄色くならないので安心してくださいね。

食べ過ぎは糖分過多の原因

みかんには果糖が含まれていますので、食べ過ぎは糖分過多になってしまいます。

小さめのみかん10個でショートケーキ1つ分の糖分に匹敵するのです。

糖分の量なので、カロリーとは違いますがショートケーキの甘さを想像するとびっくりしてしまいますね。

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まとめ

  • みかんの白い筋の名前は「アルベド」という。
  • アルベドにはヘスペリジンやペクチンが含まれており、取らずに食べたほうが効果的である。
  • 一日に食べる量は成人女性で2~3個程度。
  • 食べすぎは糖分過多になるため注意が必要。

小さなみかんにも色々な名前であったり、役割があるのです。

みかんの白い筋は舌触りはあまりよくないものの、その存在には人間にとって素晴らしい栄養と役割があります。

冬に旬を迎えるみかんはビタミン補給だけではなく血管や腸にも素晴らしい結果をもたらしてくれるのです。

果物は自然の恵みですので、適度に美味しく食べると身体に優しい存在となってくれることでしょう。少しのことに気をつけながら、今年の冬はみかんと仲良く過ごすことをお勧めしたいです。

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