義両親の実家に行きたくない!不妊問題を抱える夫婦の関わり方

お盆休みや年末年始と実家に帰省する方々も多いでしょう。遠くても近くても、「夫の実家に行く」ことに抵抗を感じる妻は多いようです。

様々な家庭環境があります。そして、様々な夫婦の形もあります。

妻の実家に帰省する場合、妻は自分の生まれ育った領域なので、言いたいことも言えたり、なんでもやってもらえたり、まさにストレスフリーになります。心も体も解放しますので、両親に甘えてしまいますね。

しかし、夫の実家ではどうでしょうか?

子供夫婦に理想を見ている親は大勢います。だからこそ、「うちの息子の嫁は」と発言する話もよく聞くケースです。帰省したら必ず、「うちの孫は」と、義両親の話題は孫になるでしょう。

どんなに努力しても、理想と現実で苦しむ夫婦はたくさんいるのが実情です。緊張する領域(義両親の実家)にいるとなるとなおさらですよね。

やはり妻側は「義実家の実家には行きたくない」と思ってしまうのです。

今回は特に不妊編ということで、不妊治療している夫婦や、子供を持つことよりも夫婦で生きることを選んだ夫婦の帰省問題について考えてみましょう。

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帰省したくない理由とはなにか?

最近は一人っ子が多い状況にあります。つまり、親が我が子に手をかける時間が昔にくらべて多いということになります。ということは、その分、我が子に対する期待値が高いということが考えられます。

また、様々な理由が挙げられますが、一番はプレッシャーが大きく、ストレスを感じていることが考えられます。

  • 不妊治療していることを、なかなか正直に答えることが辛い。
  • 子供のことを聞かれ、答えられない。
  • 義実家の居心地が悪い、居場所がない。
  • 帰省のお金がもったいない
  • 親戚の相手が嫌だ
  • 比べられるのが苦痛
  • 仕事が忙しくて予定が合わない

特に不妊治療をしている妻にしてみたら、何も楽しい事が想像できませんね。

特に義実家に行きたくないのは何故か?

自分の両親とは違い、夫の両親となると、気を遣うことが挙げられます。

「嫁として~しなければならない。」という考えが一番に胸をよぎります。

妻が本音を言い合える義両親など、少ないのではないでしょうか?本音を言えない関係の方が、はるかに多いのが現実です。

そして、夫の兄弟なども関係してきます。それは、すでにむこうに孫がいる場合。自分の夫の兄弟が結婚して孫を帰省させていたら、子供の相手をしなければなりません。

自分たちが不妊問題を抱えていたら、「こどもはいつできるの?」という話題も出るでしょうし、よその子をかわいがる姿をみていると、とても辛くなる気持ちを感じる方も多いのが現実です。

子供を様々な理由の中、授かれない夫婦も大勢います。妊娠はとてもデリケートな問題です。

その中で、本音を言って「お互いの関係が悪くなったら困る」と、夫婦であっても悩み、疲れる人が多いのです。

不妊治療の大変さを伝えてみる

義両親も、孫の顔が見たいと思うことは自然なことです。愛し合った夫婦なら、なおさらに望むことだと考えられます。

不妊治療をしている夫婦では、いつ妊娠するか不確かなうえ、高額な治療費や、妊娠するための治療スケジュールなど、時間とお金に縛られています。女性の体は常に不安と背中合わせなのです。

現実は問題だらけですね。

  • 年齢の問題
  • 仕事の問題
  • 環境の問題
  • 収入の問題

これらの問題を夫婦で話し合い、子供は望まないという明確な意志がはっきりしているなら、義両親にもその話を伝え、理解してもらうことは時間はかかるでしょうが、できると思います。

妊活は常に不安と背中合わせ。心も体も緊張状態なので、リラックスする場所が必要になってきます。だからこそ、夫婦で話し合い協力し合う事が重要になってきます。

ここから、夫婦で乗り越えるための方法を見ていきましょう。

義実家に行くべきなの?帰省しない方法

一番は夫に協力してもらい、やんわりと断ってもらうことが大事です。

  • 仕事のスケジュールが合わない
  • 体調が良くない

このような理由が夫から義理両親ヘ伝えてもらえれば、波風が立ちにくいですね。

その為には、自分が毎日どんな思いで妊活をしているのか、そして、夫の気持ちも理解し、互いに寄り添っているかを理解していかなければなりません。

夫婦で不妊治療を理解し合う

不妊治療は、母体に大きなストレスがかかります。その為、気持ちが不安定になることもあり、相手を思いやれない時もあるのが実情です。

「私ばかりこんな思いして!」という気持ちでは、夫からの協力はなかなか得られません。

夫には夫の不安な気持ちがあることも忘れてはいけません。だからこそ、妻側から歩み寄ることが大事なのです。

夫に、「妻は自分(夫)のことをわかってくれて、その中で一生懸命頑張っているんだ!」

と、感じてもらうこと。常日頃からの、夫への言葉がけや、心がけの積み重ねが、いざとなったとき、大きな切り札になるでしょう。ただし、露骨(ろこつ)な態度では相手も怪しむので、気をつけてくださいね。

義実家との間には夫の協力が必須

夫自身が、自分の趣味に使う時間を尊重することも、実家に帰省することから、遠ざけることに繋がります。一人と家族と過ごす時間を切り替えることは、自分の時間の使い方や向き合い方を考えることになります。

今の夫にとって、どんな時間の使い方がベターなのか、しっかり見つめることも時には必要になります。もちろん、妻側も同じように、家族に縛られない生き方を考える時間が人生の中では必要なのです。

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どうしても義実家に行かなくてはならない場合は?

無理に行かなくてもいいんです。帰れる時に、そのタイミングが大切なのです。

もし帰省できない場合は、手紙とささやかなプレゼントで、相手を想う気持ちを伝えることでも、十分な場合もあります。できることをする、それが自分にとってのベストなのです。

不妊治療は悪い事ではない!しっかり伝えよう

冠婚葬祭等は、親戚も集まります。イベントとなれば、ある程度距離を取りながら関わらざる負えない時もあるでしょう。

酔った酒の席で、うっかり「子供はまだか?」などという発言も出ることも考えられます。

その時はこちらから、「不妊治療をしています」と、先回りして伝えることも、これ以上話を深くする前に止められることに繋がります。

外野から言われるよりは、先に自分から簡潔に伝えることも、身を守ることになります。言ってしまえば、相手もそれ以上言うことはしにくくなるのです。

日本人古来の、「嫁は子供を産む」という考えが刷り込まれている以上、その考えに苦しむ人は大勢います。

しかし、心も体も疲弊(ひへい)してしまっては、せっかくのチャンスも見つけられないもの。「今はこの時間を大切に生きていく」と、気持ちを切り替えることが一番の方法なのかもしれませんね。

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まとめ

  • 夫婦でしっかり話し合う
  • 義実家と距離をおく方法
  • 自分から不妊治療を打ち明ける

夫の実家に行くということは、妻にとっては大きなイベントです。身構えることもあります。相当のストレスになりますが、一番は良き理解者である夫が妻の立場や悩みを理解し、寄り添ってあげることです。

夫にも、妻と同じように安心できる領域があるということは、妻側もきちんと受け止める必要があります。愛を誓い合った夫婦だからこそ、お互いの本当の幸せはなんなのか?と、しっかり認め合うことが大切になります。

一番は2人が互いを信頼し、愛し合い、思いやりに溢れた生活を送ることです。その中で、パートナーの子どもが欲しいと思うことはとても自然なことであり、素晴らしいことです。

不妊問題はとてもデリケートな問題です。触れられたくないことはたくさんあるでしょうが、夫婦がともに輝いて、笑っていられるよう歩んでいきたいですね。

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