できるだけお金をかけずに綺麗になりたい。これは全女性の願いだと思います。
ここのところの、鏡の中に写る育児疲れの自分の顔を見ると、「これはまずい」と思ったのです。
何とか、保湿だけもいいからしっかりスキンケアできる良い方法はないだろうか。高い化粧水やパックを買う余裕はないから、コスパが最高に良いと助かる…。
そこで、耳にしたのが「酒粕パック」というものでした。
最近は食べ物を使った「手作りパック」が人気ですよね。身近にあってコスパも良いものを使った、きゅうりパックやヨーグルトパック、トマトパックなど、バラエティに富んでいます。
私はどうしても食べ物を使った手作りパックというものに抵抗があるので、今までそう言ったパックは試したことがありませんでした。
酒粕ももちろん食べ物です。しかし、酒を造っていく上での「残存物」なので、普段口にしている食べ物よりは抵抗はないかな、と思いました。
酒粕は非常に栄養のある食べ物です。その酒粕で作った甘酒は「飲む点滴」とも言われています。身体に良いのなら、美容にも良いのではないか!?
調べていくと、酒粕パックは非常に簡単に作れ、とても効果があるということが分かりました。
そんなパックを安く手作りできて美容効果も高い!となれば、嬉しい限りです。
酒粕パックの3大効果

酒粕パックには以下の3つの効果があります。
- 美白
- 保湿
- アンチエイジング
この3つについて、さらに掘り下げていきたいと思います。
美白効果について
酒粕の中には多くの栄養素が含まれていますが、主に以下の3つの成分が、美白効果を高めていると言われています。
アルブチンは、お肌の漂白剤と呼ばれている栄養素で、国も認める美白効果だそうです。
フェルラ酸は、メラニン色素の活性にかかわるチロシナーゼという物質の活性を邪魔して、メラニンの生成を抑えてくれます。
コウジ酸は、シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑えてくれます。美白有用成分として厚生労働省も認可しているものです。
保湿効果について
酒粕の中には2012年に発見された天然ヒト型セラミドというすごい成分があります。
セラミドとは、人間の身体の中に本来からあるもので、角質の水分を維持する働きがあります。肌の保湿の約40%はセラミドによってなされているそうです。
酒粕の中に、そのような本来人間の体にあるセラミドとほぼ同じ成分があるなんて、すごいことですよね。
それも、人工的に作られた合成セラミドや、植物セラミドと比べると、保湿力にかなりの差があるそうです。
どれくらいの差かと言うと、ヒト型セラミドの約3倍、植物セラミドの約15倍もあると言われています。
アンチエイジング効果について
女性にとって一番気になるシワやシミ。これらは活性酸素によって細胞が傷つけられることでできるものです。そのため、アンチエイジングには、活性酸素の働きを抑えることが重要です。
また、年齢と共に肌が黄色くくすんでいく感じがしますよね。それは「糖化」が影響していると考えられています。
糖化というのはたんぱく質や脂肪が糖と結びつくことで、黄くすみの原因となる「AGEs」という物質に変わることです。
これが進んで行くと、肌のはりや潤いを保つコラーゲンまでも糖化されて、繊維が固くなり、たるみの原因になります。さらに、AGEsは黄褐色で、溜まっていくと肌が黄色くなっていくというわけです。
ここで、先ほども出てきたフェルラ酸とコウジ酸の出番と言うわけです。
フェルラ酸は、ポリフェノールの一種で抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、活性酸素の働きを抑えてくれる作用のことです。
肌が老化していくのを予防し、シミやシワを防ぐ働きが期待できます。
コウジ酸は、細胞の糖化を予防することによって肌の「黄ぐすみ」を防ぐ働きがあります。AGEsを抑えてくれる働きがあります。
こんなに効果がたくさん期待できる酒粕パックが、簡単に作れるというのは嬉しいですね。
酒粕パックの作り方
材料さえ手に入れてしまえば、本当に簡単なんです。

酒粕パックの材料
- 純米酒粕 100g
- 精製水 100ml~150ml
この2つだけです!
酒粕パックの作り方
- きれいに洗ったボウルやガラスの容器に酒粕と精製水を加える
※精製水は硬さを見ながら調整しつつ、少しずつ入れるようにする - 少しずつ伸ばし、ペースト状にする
※顔に塗っても垂れないくらいの硬さになれば完成です
手で揉むのが面倒な方は、フードプロセッサーやブレンダーを使って酒粕をペースト状にする方法もあります。
パックのやり方
- 出来上がった酒粕パックを顔や身体に塗って、5~10分ほどおく
- ぬるま湯で洗い流す
(この時点でもうしっとりとした肌になっているそう) - その後はいつものスキンケアをする
酒粕パックの注意点
簡単な酒粕パックですが、注意点がいくつかあります。
アルコールに注意
これは、スーパーで買ってきて我が家に置いてあった酒粕ですが、成分のところを見てください。醸造アルコールが入っています。このような酒粕はパックに使わない方が良いんです。
最近は手洗いをした後にも、アルコール消毒をする習慣がありますよね。私はあれはできる限りしないようにしています。
というのも、アルコール消毒をしすぎると、手がカサカサに乾燥してしまって、ひどいときには肌荒れにつながってしまうからです。
それくらいアルコールは刺激が強いものです。それを手よりももっと敏感な顔などの皮膚に塗るとどうなるか。保湿とは真逆のことが起こってしまいますよね。
純米酒粕が買えるスーパーがあればいいですが、ない場合はネットショッピングで手軽に手に入れることができます。
1キロあたり500~600円は非常に安いと思います。
また、酒粕の専門店の方が「酒粕パックにどうぞ」と言ってくれているので、信頼できますね。
酒粕パックは多めに作って、冷蔵庫での保存が可能です。しかし、酒粕はあくまでも食べものなので、できるだけ使うときに毎回作るのがベストだそうです。
面倒だからたくさん作って置いておきたいという場合は、それでも1週間以内をめどに使い切るようにしましょう。
酒粕の袋の裏を見てもわかるように、酒粕はどんどん発酵が進むので、色も変わってきますし質も落ちてくると考えられます。
まずはテストをしてから
酒粕パックを初めてされる方は、最初は手の甲などに塗ってパッチテストを行いましょう。
きちんと肌に合うかどうかをチェックしてからパックしてくださいね。
まとめ

- 酒粕には多くの美容に効く成分が含まれている
- 美白、保湿、アンチエイジング効果を求めるなら、酒粕パックがかなりおすすめ
- 酒粕パックは非常に安価で簡単に作ることができる
- 酒粕パックをするときに特別なことは必要なし
育児に追われて生活に少々余裕がない私にも、これならできそうだ!と思わせてくれた酒粕パック。
女性はみんな何かに追われて生きています。簡単にコスパ良く、きれいになれるならそれに越したことはありませんね。
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