学校の給食の牛乳を好きな人、嫌いな人ははっきり分かれると思いますが、私は給食の牛乳、好きでした。
私の記憶では、三角すいのオレンジ色の紙パックに入っていました。給食が体育の時間のあとであれば、お茶の代わりに牛乳を一気に飲み干したものです。
しかし、給食の牛乳はちょっと薄い感じの味で、時間が経っていたからか生温かった気がします。たまにおいしくない、と感じることも。
そのせいか牛乳を飲み終えることができなくて、お昼の休憩時間も飲み終わるまで残されているクラスメイトがいたような。(今は無理に飲ませることは禁止の方向になっています)
そんな好き嫌いの分かれる学校給食の牛乳を飲むためのすばらしいアイテムを知っていますか?
ミルメークというものです。ミルメークと聞いて「あー!知ってる!」という人はどれくらいいるでしょうか。実は私は知らなかったんです。
ミルメークのお世話になった人たちが声をそろえて言うのは「あれがあったおかげで牛乳が美味しく飲めた!」ということです。
どんなものなんだろう?と興味がわきました。そしてなんと日頃お世話になっているダイソーで売られていることが分かり、さっそく買いに行ってきました!
ダイソーで売られているミルメーク
地域やそれぞれの店舗によって違うと思いますが、私の通っているダイソーのことをお話します。
ダイソーで売られている味の種類は?
私が通うダイソーに置いていたのは3種類でした。ミルクココア味、コーヒー味、いちご味です。

実際に買ったのはココア味です。コーヒー味は子どもにも飲ませてみようと思っていたので、一度省いてみました。
おいしかったらまた買ってみようということで今回は1種類にしてみました。
全部で何種類ある?
ミルメークには全部でなんと8種類あります。
今回確認できたコーヒー味、ミルクココア味、いちご味のほか、紅茶味、抹茶きなこ味、バナナ味、メロン味、キャラメル味です。
抹茶きなこやメロンは好みが分かれるような感じがしますが、バナナやキャラメル味は多くの人に好まれるような気がします。
ダイソーで買うと1杯12.5円
可愛い牛のイラストの袋を開けてみると、1袋の中に8杯分入っていました。税抜き100円なので単純に8で割ると1杯12.5円となります。1杯分に粉末が6g入っています。
2袋ずつ絵柄が少しずつ違うのもまたかわいらしいですね。
ちなみに某ネットショッピングサイトでは6g×20袋入って538円だったので、1杯26.9円と考えると、ダイソーで買うとかなりお得です。
ミルメークを飲んだ感想
学校給食に出たことがなかったので、初めてミルメークを作って飲んでみることにしました。
大人の場合
ココア味なので某大手メーカーの味と似ているのかな?と思いましたが、さっぱりした甘さでとても美味しい!
ものすごく甘いわけではないので、真夏にこれを飲むとしても一気に飲んでしまえそうです。
ちなみに今回は濃厚ではない普通の牛乳で作ってみましたが、この味なら低脂肪牛乳でもおいしくなりそうです。
給食で大人気になる理由が分かりました。
子どもの場合
うちの娘は牛乳は苦手ではないので、どんな牛乳でも普通に飲みます。しかし普段ジュースを飲ませていないので、これはどうだろう?と試しにミルクココア味を飲んでもらいました。
作っているときに甘い匂いを嗅ぎつけたのでしょうか。すぐに興味津々で「それなに?」と匂いを嗅ぎに来ました。
すると、すぐに「これ、ココア?」と言ったので、匂いはしっかりおいしそうなココアの匂いがするんです。
そして一口。
第一声が「すごくおいしい!」でした。
前に一度、普通のココアを飲ませたことがあるのですが、そのときは「甘すぎるからもういらない」と言って、すぐに飲むのをやめてしまいました。
しかしミルメークのミルクココア味はおいしいようで、飲んだ後は「もう1杯飲みたいなあ」と名残惜しい様子でした。
娘はおいしいものはおかわりを要求するくせがあるので、このおいしさは本物です(笑)次はココア味以外の味も試してみようと思いました。
おいしいだけじゃない!作り方も簡単!

1食に対して牛乳150mlを混ぜるだけです。学校給食に出るくらいですから、子どもでも作ることができますね。
牛乳150mlを測って入れてみましたが結構量があります。子どもが1杯飲み切ると、お腹がいっぱいになる量です。
冷蔵庫から出したての牛乳を使いましたが、冷たくても何回か混ぜるときちんと混ざり合います。
「冬にはホットで」と書かれてあるので、春夏秋冬問わずに飲めるのは良いですね。
そもそもミルメークって何?
ミルメークは、名古屋市にある大島食品工業株式会社が製造しています。「牛乳をよりおいしく飲んでいただくための牛乳調味品」です。
ミルメークを製造するきっかけ
昭和40年ごろ、栃木県の学校給食会から「子どもたちが牛乳を飲み残さないように美味しく牛乳を飲める何かアイデアを」と言われたそうです。
私が子どものころ(約30年前になります…)、学校給食で出されていた牛乳の味は、今スーパーで並んでいる牛乳と比べるとお世辞にもおいしかった!とは言えないですよね。
消えかかっている記憶をがんばって思い出してみると、全部飲めないと言っていた子は多かったように思います。
中学にあがるころには「残飯バケツ」というものが用意されていて、みんな、食べられなかったものや飲めなかったものを、どんどんそのバケツに入れていました。
牛乳もその1つでした。「もったいない」のひとことに尽きますね…。
大島食品の方々も、「どうにか牛乳を残さずに飲んでもらいたい」という想いがあったようです。そんな方々が試行錯誤をして作られたのが、このミルメークなのです。
ミルメークの歴史
初代ミルメークの発売は昭和42年だそうです! 今から約40年以上前にさかのぼります。
はじめの味はコーヒー味でした。
それからココア味やいちご味が開発されたあと、昭和53年に液体のミルメークコーヒーが開発されます。これは瓶の牛乳からパックの牛乳に変わったことに対応したものでした。
そして昭和42年からしばらくのあいだ、学校給食のみで見られるミルメークでしたが、平成5年に市販用ミルメークが発売されます。
さまざまな味が開発され、現在は8種類の味に落ち着いています。
また、学校給食用だけでなく、家庭用に少し試すものや沢山ほしい方のために大袋での販売、クッキング用ミルメークというように、いろいろな売られ方をしています。
ミルメークを知る知らないにはばらつきがある
学校給食で出て大人気だったというミルメークですが、実は私も主人もその存在を知りませんでした。どうやらこの商品、学校給食で出た出ないに差があるようなのです。
全国共通ではなかったミルメーク
ご覧のように、ミルメークが給食に出たか出ないかは都道府県によってかなりばらつきがあります。

私は和歌山県の出身、主人は大阪府の出身なので緑色=給食に出た率が0~50%という低いグループに入っています。よく見ると関西圏はほとんどが緑色です。
関西より東のほうでは給食によく出ているようですね。東北地方や関東地方、甲信越地方に赤色=出た率91~100%のグループが見られます。あとは九州地方に赤色が固まっているのが分かります。
名古屋市はミルメーク不採用だった
愛知県では黄色となっています。それも、大島食品工業株式会社がある名古屋市が給食にミルメークを採用していなかったそうです。
理由は「牛乳は牛乳のまま飲むのが大切だ!」という考えが強かったのだとか。
しかし、名古屋市内の学校給食で残されて捨てられている牛乳の数が毎年84万本という現状があると言います。
84万本という量を考えると、食べ物をそんなに捨てているなんて…と心が痛みます。
そこで、捨てる牛乳の量を減らすためにようやくミルメークを採用するという方向に動いたようです。本格的に導入されるのは2020年の秋からだそうです。
これで少しでも子どもたちが牛乳をおいしく飲めるようになれば良いですね。
まとめ
- ダイソーで買えるミルメーク、全種類は置いていないが1杯12.5円とお得
- 大人が飲んでも程よい甘さでおいしく、子どもが飲めば文句なしにおいしい
- 作り方は簡単。牛乳150mlに味のもとになる粉末を混ぜるだけ!
- ミルメークが開発される背景には、「学校給食の牛乳を残さずにおいしく飲んでもらいたい」という想いがあった
- ミルメークは全国の小学校の給食で出たわけではなかったので知らない人もいる
牛乳は栄養価が高い飲み物なので、子どもにはぜひ飲んでほしいと思っている親御さんは多いはず。これなら楽しくおいしく牛乳を飲むことができると思いました。
そして、本来、牛さんが自分の赤ちゃんのためにあげるお乳を、おすそわけしてもらっています。
残したり捨てたりすることがないように、おいしく飲むことができるのなら、牛にとっても人にとっても良いこと間違いなしですね。
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