美容や健康やで注目されている果物、「りんご」。
りんごは皮を剥くと、空気に触れて酸化しやすく、すぐに変色してしまいます。できれば、皮を剥いた直後に食べるのが一番新鮮で、おいしいですよね。
私は「りんご=朝食」のイメージが強いのですが、「朝は忙しくて、りんごの皮を剥く時間がないから、夜に食べてる」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、夜、寝る前にりんごを食べると太るという、ウワサも。
さらに、韓国では、「朝のりんごは金、夜のりんごは毒」ということわざがあるそうですが、果たして、真相はいかに?
寝る前にりんごを食べると太るのは本当なのか?

りんごを寝る前に食べると太ってしまうのでしょうか?
カロリーはいくら?
りんご100gあたりのカロリー数は、約54kcalです。
りんご1個分が約300gとした場合、約162kcalある計算になります。バナナは1本、約86kcalなので、りんごはバナナの約1.9倍カロリーがあることになります。
しかし、血糖値が上がりやすいのは、りんごよりもバナナの方のようです。りんごに含まれている、ポリフェノールの成分には、血糖値の上昇を抑える働きがあります。
血糖値の上昇を抑えたい方は、バナナよりもりんごの方がおすすめです。
また、寝る前は活動量が少ない分、エネルギー消費量も少なくなります。
りんごを寝る前に食べると、糖類であるペクチンが、脂肪として吸収されてしまいます。
このことから、「寝る前にりんごを食べると太る」というウワサは、本当だといえるでしょう。
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いつ食べるのがベスト?

では、いつ、りんごを食べるのがベストなのでしょうか。
私は幼い頃、たまに祖母の家に泊まりに行くと、夜、りんごを剥いて出してくれていました。
りんごは朝に食べるものだと思っていたので、夜のりんごは格別に美味しかったことを覚えています。
しかし、夜のりんごはおすすめしません。
糖類であるペクチンが、脂肪として吸収されてしまうだけでなく、腸内活動を促し、便意を感じやすくする作用もあるのです。
特に、睡眠中は、副交感神経が優位になり、自律神経の影響で、腸の活動が活発になります。
そこに、ペクチンが加わると、下痢になりやすいです。
せっかく、おやすみモードに入るのに、トイレを往復することになるのは、避けたいですよね。
この、ペクチンの作用を1日のうちで、最も発揮させるべき時間帯は、ずばり「朝」です。
りんごを朝食べることで、排便活動を手助けしてくれますよ。
りんごの驚きのパワーとは?

「1日1個のりんごは医者いらず」ということわざがあることをご存じでしょうか?そんな、りんごに隠された、驚きのパワーをご紹介します。
美肌効果
食物繊維やペクチンが、腸内の善玉菌にアプローチして、便秘解消が期待できます。腸内環境が整うことで、お肌の調子も整います。
では、なぜ、腸内環境がお肌に関係しているのでしょうか。
それは、腸内環境が悪化することで、蓄積された腐敗産物が血液中に吸収されてしまい、それらがお肌の表面に現れてくるからです。
また、シミやそばかすを防いでくれる、ビタミンCも含まれています。
体の内側からきれいになることで、美肌を目指しましょう。
老化防止
りんごに含まれている、ポリフェノールは、老化防止の作用が期待できます。
この、ポリフェノールは、皮にも多く含まれており、強い抗酸化作用があります。りんごの皮が、実を空気中の酸素から守り、変色を防いでいるのです。
その抗酸化作用によって、血流が改善され、老化防止に一役買ってくれます。
ちなみに、りんごの皮が赤いのは、ポリフェノールの一種である、アントシアニンによるためです。
疲労回復
人は疲労を感じると、体内で疲労物質が作られます。この、疲労物質を緩和してくれるのが、りんごに含まれる、クエン酸です。
疲労回復に必要なクエン酸は、意識的に摂取しないと、不足しがち。もし、疲れが取れにくい場合は、もしかしたら、クエン酸不足が原因かもしれません。
毎日コツコツ取ることが大切です。目安は、1日1個です。
また、ポリフェノールにも、疲労回復効果が期待できます。
整腸作用
りんごには整腸作用があります。
りんごを夜に食べるのはおすすめしませんが、朝に食べるのはおすすめです。朝は、体にたまった老廃物を排出する時間帯に適しています。
りんごの消化時間は約40分であり、りんごを摂取することで、体外への老廃物排出を促していくれます。さらに、腸内環境が整うことで、免疫力のアップにも効果的なのです。
ただし、食べ過ぎには注意しましょう。
むくみ予防
りんごのカリウム成分には、利尿作用があります。これにより、体内の余分な水分を外に排出してくれ、むくみ予防が期待できます。
また、余分な水分が排出されることで、血圧の調整も行ってくれる効果もあります。
おすすめの食べ方

りんごのおすすめの食べ方についてご紹介します。
そのまま食べる
りんごは、加工せず、生のまま食べるのが最もベストです。できれば、皮付きのままで。
皮には食物繊維のポリフェノールが豊富に含まれているので、抵抗がなければ、ぜひおすすめな食べ方です。
私は抵抗がないので、そのままで食べたりしますよ。
ヨーグルトと一緒に食べる
りんごを薄くスライスしたり、すりおろして、ヨーグルトと一緒に食べます。
りんごの水溶性食物繊維とヨーグルトの乳酸菌が合わさった、お腹にやさしい食べ方です。
食物繊維は乳酸菌にとって「エサ」になるので、一緒に摂ることがおすすめです。りんごとヨーグルトで、腸内の善玉菌が増え、便秘解消に効果的です。
私は、さらに「おからパウダー」「オリゴ糖」「シナモン」を加えています。
おからパウダーは、テレビでも注目されている食材ですよね。
オリゴ糖は、糖質として吸収されにくく、ダイエットに最適です。血糖値や中性脂肪も上がりにくいので、健康にもいいです。
また、オリゴ糖は、善玉菌の「エサ」にもなります。シナモンは、血糖値を下げる働きや、アンチエイジングの効果なども期待できますよ。
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こちらは、私が愛用している、おからパウダーになります。粉が細かいので、他の食品と合わせたときに、食べやすいですよ。
おすすめの切り方
りんごの切り方といえば、「くし形」ですよね。でも、その切り方だと、せっかくのりんごの栄養を逃してしまっているかも。
そこで、栄養もしっかりと取れて、見た目も面白い、目から鱗な切り方をご紹介ちゃいます。分かりやすい動画を発見したので、ぜひチェックしてみて下さい。
りんごの切り方を輪切りにすると、見た目も新鮮ですし、大事な栄養を逃しませんね。
まとめ
- バナナ1本より、りんご1個の方が、カロリーは高いが、りんごには血糖値を抑える効果がある。
- りんごを夜に食べると、腸内活動が活発になり、便意を感じやすいので、おすすめしない。
- エネルギー消費が抑えられる夜に食べると、りんごの糖分が脂肪として吸収されてしまい、太りやすくなる。
- 食べるなら、体の老廃物を排出する時間帯である、「朝」がおすすめ。
- りんごを1日1個、皮のまま食べると、健康や美容に効果的。
- りんごを輪切りにすると、栄養を無駄なく取ることができる。
りんごは家族も大好きなので、よくスーパーで買って帰ります。特に夫はりんごが大好きで、よくりんごについてのうんちくを聞かされていました。
りんごの抗酸化作用のことを、夫は、「体のサビ止め」と呼んでおり、いつも皮付きのりんごを食べています。
りんごの皮はそのまま食べた方がメリットが多いので、忙しい朝でも、輪切りにして食卓に並べてみるとよさそうですね。
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