水道水は一歳から??いつから飲めるのか、ママの疑問を解決!!

水道水を愛する我が子にそのまま飲ませることが出来ますか。その時あなたは何と答えますか。私の答えはNOです。

私の場合、産後実家に帰省していました。実家には台所の流しに浄水器が付いていて、電気ケトルがあったので、浄水器に通した水道水を電気ケトルで二回程煮沸し、調乳していました。

皆さんも台所の流しに浄水器付けている、ミネラルウォーター買いだめしている、ウォーターサーバーを使用している、など色々な方法で赤ちゃんの健康に気を配っていると思います。

では、そもそも赤ちゃんって水道水をそのまま飲めるのか、いつから飲めるのか、一歳なら大丈夫かなど、ママさんの疑問についてお話ししたいと思います。

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水道水をそのまま飲めるのは何歳から?

実はいつからかは明確に定められているわけではありません。

日本小児科学会の資料を読んだところ、「硬水やミネラルウォーターも胃腸に負担がかかるため、水道水を勧める。」とは記載されていましたが、明確に何歳からと書かれている記述を見つけることが出来ませんでした

ですので、赤ちゃんに水道水を飲ませるのは保護者の考え方次第ということです。

十分に赤ちゃんの胃腸が成長していれば、水道水を飲むことは可能ですが、成長は人それぞれですので判断は難しいと思います。

では、世のお母さん方はどのような基準で我が子に水道水を与えているのでしょうか。

  • 離乳食開始する6か月頃から水道水を飲ませる。
  • 不安なので、1歳過ぎるまでは与えない。
  • 少量飲ませてみて特に問題なければ与える。

など、何となくではあるものの自分なりに基準を設けて水道水を与えているようです。5、6か月になると首がすわり動き回るようになり、なんでも口に入れてしまいます。

離乳食も始まりミルク以外のものを口にする機会お増えます。

その時期になると胃腸も成長してきているので、それを基準に水道水を与えるお母さんが多いようです。

ただ、成長は人それぞれですので、生後6か月頃から最初は少量与えてみて下痢や嘔吐がなければ、段階的に量を増やしてあげるのが良いと思います。

もしも不安であれば、1歳頃から挑戦してみてはいかがでしょうか。

日本の水道水はどんな水?

日本の水道水は世界基準で見てもかなりの安全性を誇っています。さすが日本ですね。そんな日本の水道水は、もともと鉛で作られた水道管で供給されていました。

しかし、鉛で作られた水道管は老朽化によりサビの発生・不純物の混入が起こり、赤く変色した水が出ることもありました。

そこで、平成に入った頃に鉛製の水道管は廃止され、サビや不純物の混入は改善されました。

しかし、平成元年以前の建築物では鉛製の水道管がそのまま使用されている可能性がありますので、もし気になるようでしたら確認してみてください。

次に、水道水についてですが、法律の規定に基づいた厚生労働省の定めた水質基準項目とその基準値があります。その基準の一部を以下に紹介します。

  • 一般細菌…1mlの検水で形成される集落数が100以下
  • 大腸菌…検出されないこと
  • 総トリハロメタン…0.1mg/L以下
  • カルシウム、マグネシウム(硬度)…300mg/L以下
  • 塩素酸…0.6mg/L以下

ほんの一部ですが、このような基準が51項目設けられています。お気づきかと思いますが、一般細菌は検出0じゃないんです。上記の基準値以内であれば人体に影響はないとされているのです。

ですので、日本の水道水は特に煮沸したり、浄水器を設置するなどの対策をしなくても飲料水として安全に飲むことが出来るのです。

水道水って赤ちゃんもそのまま飲めるの?

「ママに抱かれて哺乳瓶でミルクを飲む赤ちゃん」の写真[モデル:めぐな]安全に飲むことが出来る日本の水道水ですが、まだ体が未熟な赤ちゃんはそのまま飲むことが出来るのでしょうか。

また、赤ちゃんが飲むことが可能な水はどのような水なのでしょうか。大切な赤ちゃんが安全に飲むことが出来る水について解説します。

そもそも水は生まれてすぐ飲めるの?

そもそも生まれたばかりの赤ちゃんは胃腸の発達が未熟です。水を消化して吸収することが可能になるのは生後3か月頃と言われています。

それまでは水道水やミネラルウォーターなどの水は控え、ミルクや母乳での水分補給が望ましいです。

赤ちゃんは硬水飲めません!!

水質基準にもあったように、日本の水道水は硬度300mg/L以下と定められています。硬度120mg/L以下が軟水、120mg/L以上が硬水です。そして、どこの地域の水なのかで硬度が違います。

赤ちゃんが飲むことが出来るのは硬度60mg/L以下の軟水で、硬度が高いと下痢や嘔吐の原因になります。硬度はミネラルの多さで決まるので、硬度が高いということはミネラルが多いということです。

赤ちゃんの胃腸は未熟で負担がかかってしまう結果、下痢や嘔吐をしてしまうのです。ですので、お住まいの地域の水道水の硬度が高ければ赤ちゃんへ飲ませるのは控えたほうがいいでしょう。

また、ミネラルウォーターもどこで汲まれた水かで硬度が違います。海外の商品は硬度が高いものが多いので、日本の商品を選んだ方が無難です。

日本のほとんどの水道水は軟水ですが、一部の地域では硬度60mg/L以上の地域もありますので、心配であれば確認してみるといいと思います。

参考までに60mg/L以上の都道府県を硬度の高い順で記載しておきますので、参考にしてみてください。

都道府県別水道水平均硬度(硬度60mg/L以上の都道府県)
順位 都道府県 平均硬度
1 沖縄県 約84.0mg/L
2 千葉県 約81.8mg/L
3 埼玉県 約75.0mg/L
4 熊本県 約70.4mg/L
5 茨木県 約66.5mg/L
6 東京都 約65.3mg/L
7 神奈川県 約61.8mg/L

軟水の水道水はそのまま飲める??

60mg/L以下の軟水であれば赤ちゃんが飲むことが可能であることが分かりました。では、60mg/L以下の軟水であればそのまま赤ちゃんが水道水を飲んでも問題はないのでしょうか。

前述したように、水道水には人体に影響のない程度の塩素や菌、その他の成分が含まれています。

ある程度成長している場合は影響はありませんが、幼い赤ちゃんはそのまま飲むのは控えたほうがいいでしょう。

赤ちゃんが安全に飲める水は?

大人であれば問題なく飲むことが出来る水道水ですが、赤ちゃんが安全に水道水を飲むにはどうすればいいでしょうか。また水道水以外で安全に水を飲むことが出来るのでしょうか。

水道水を安全に赤ちゃんに飲ませるには

煮沸することで塩素や菌、その他の成分を除去することが可能です。また、水道水の蛇口に浄水器を設置したり、水道水にレモンを入れることで煮沸することなく除去可能です。

他にも、電気ポットにはカルキ抜き機能があります。カルキ抜きをすることで塩素を除去できますし、電気ポットや電気ケトルは水を沸かしてお湯を作るので、その過程で煮沸されます。

ただし、塩素は消毒のために入れられているので、塩素を除去した水を放置すると再び菌の繁殖に繋がります。長時間放置しないように注意が必要です。

このような方法で塩素や菌、その他の成分を除去することが可能ですが、一度沸騰するだけでは除去できない成分があります。

発がん性物質トリハロメタン

塩素や菌などを除去するためには煮沸することが有効ですが、煮沸をすることでトリハロメタンという物質が増加してしまいます。

前述したとおり、水道水は総トリハロメタンが0.1mg/L以下と設定されており、その範囲内であれば人体に影響はないと考えられています。

しかし、トリハロメタンは煮沸することで増加し、更に煮沸を続けることで減少するといった特徴があります。5分間の煮沸で最も濃度が上がり、10分間の煮沸でかなり減少。

15分間でほぼ0まで除去されます。

ですので、赤ちゃんに水道水を与える場合は最低でも10分間の煮沸が必要となります。煮沸の際は鍋ややかんの蓋を外して、内側に残らないようにしましょう。

電気ケトルなども10分間煮沸するわけではないので、何度か沸騰させると良いと思います。

蓋を開けたまま電気ケトルを沸騰させると、温度が上がりきらずに煮沸し続けるものもありますので、試してみてください。

水道水以外の飲料水

「ウォーターサーバーで冷たい水を入れる」の写真

水道水以外に安全に赤ちゃんに与えることが出来る水はどんなものがあるでしょうか。もしも水道水を毎回煮沸するのが面倒だという場合は参考にしてみてください。

ウォーターサーバー

様々なメーカーから出ているウォーターサーバーですが、小さなお子さんがいる家庭では特に重宝されています。好きな時に清潔な冷たいお水も熱いお湯も出るので、とても便利です。

月々お金がかかりますが、手間暇と安全面を考えるとウォーターサーバーを選んでいる方が多いようです。

ウォーターサーバーは予め除菌されていますので、菌を除去する必要はありませんし、塩素もすでに取り除かれています。メーカーによっては放射能検査をされているものまであります。

ウォーターサーバーは天然水ですので、商品によってはやや硬水であったりもしますので、契約するときは確認してみてください。

RO水

何それと思った方もいるのではないでしょうか。RO水とは、特殊なフィルターでろ過された水のことで、そのフィルターはRO膜(逆浸透膜)というものです。

RO水は限りなく純水に近いもので、赤ちゃん用のピュアウォーターもRO水の一種です。軟水で、菌や塩素も除去されているので、そのまま赤ちゃんに与えることが可能です。

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まとめ

赤ちゃんに与えることが出来る水は、保護者にもよりますが、月齢や水の成分などでそのまま飲めるかが違います。

  • 生後3か月以降から水の消化が可能になる
  • 硬水では下痢や嘔吐の可能性があるので、硬度60mg/Lの軟水が好ましい
  • 水道水や天然水の硬度は地域差がある
  • 水道水はいつからそのまま与えていいか明確な基準はない
  • 水道水をそのまま与えるのは生後6か月~1歳頃から与えている保護者が多い
  • それまでは、水道水を与える場合は煮沸や浄水器設置などが必要
  • 煮沸して与える場合は10~15分の煮沸が必要
  • ウォーターサーバーやRO水(純粋、ピュアウォーター)であれば、そのまま与えることが可能

ちなみに私はウォーターサーバーを利用していますが、次の配達までに水がなくなった場合は水道水を煮沸してミルクや麦茶を作っていました。

一歳になったばかりですが、水道水をそのまま与えたことはまだありません。

人それぞれではありますが、もし悩んだ場合は参考にしてください。もちろん赤ちゃんの状態もしっかり確認してあげてください。

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