こたつに入った猫は大丈夫なの?つけっぱなしが危険なことに!!

窓の外は雪景色、こたつの上にはみかんが乗っていて猫が丸くなっている。なんていう風景は日本の冬、そのものですよね。

家の猫も、こたつに入ると当分の間出てきません。それどころか、「ここは私の場所なの」とばかりに、こたつに入った人の足を攻撃してきます。

静かだなと思って、中を覗くと手足を投げ出して、気持ちよさそうにぐっすり眠っています。熱くなったのでしょうか?しばらくすると、伸びをしながらゆっくりと出てきます。

猫は長時間こたつに入っていて熱くないのでしょうか?全身すっぽりと入っていても大丈夫なのでしょうか?

付けっぱなしが及ぼす危険性について紹介していきます。可愛い猫ちゃんのためにも、知っておきましょう。

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こたつをつけっぱなしにする危険性

猫が気持ちよく寝ているからと、こたつをつけっぱなしにしてもいいのでしょうか?その危険性は、どんなものなのでしょうか?

低温やけど

こたつの温度は、弱設定でも35度~40度、強設定では60度以上になることもあります。

熱さに鈍感な猫が、全身こたつに入ってしまい長時間過ごしてしまうと、低温やけど熱中症の危険がとても高くなります。

こたつに長く入っている時は、一度スイッチを切ったり布団をめくったり、時には猫を外に出して様子を見てあげてください。

特に、お年寄りの猫や子猫は、体温調節が鈍いので注意ですね。こたつ大好きの子は、時々皮膚に炎症がないか、毛を分けて確認してみてください。

脱水症状

こたつの中の湿度は温度が上がり、時間がたつほどに下がります。どんどんカラカラになっていくんです。その中で猫が長時間眠ってしまうと水分を失い、脱水症状を起こす危険があります。

ハアハアと呼吸が短く、ぐったりして体が熱い場合は、熱中症の可能性があります。涼しい場所で、うちわなどで仰いだり、水枕などで体を冷やし、水を飲ませてください。

猫の首の後ろを軽くつまんでください。つまんだところがすぐに戻れば問題ないのですが、1〜2秒以上かけてゆっくりと皮膚が戻ってくる場合は、脱水症かもしれません。

すぐに病院で、こたつに長時間居たことを伝えてくださいね。

猫はもともと、水分補給をすることが少ないので、腎臓に関する病気にかかりやすいと言われています。飲みたいときに飲めるように、水飲み場は近くに置くようにしましょう。

目の病気

こたつの赤外線を長時間浴びたり、熱いこたつの中にいると、白内障角膜炎になったり、最悪の場合は失明の可能性もあると言います。

目がしょぼしょぼすることが続いたり、目やにが多く止まらない時は病院で相談しましょう。

酸素の欠乏

こたつは、人間の出入りがあるときは、そのたびに温度が下がり空気も出入りするのですが、猫だけが長時間入っているような時は、密閉性が高なるので、酸素が少なくなり酸欠に注意が必要です。

苦しくなれば出てくるのですが、体調が悪かったり高齢な猫は気が付かずに、酸欠に陥ってしまうことがありますので、ちょこちょこと様子を見てあげることが必要です。

こたつは時々スイッチを切り、こたつ布団の一カ所を常に少し開けておくことで、温度の上昇や湿度の低下、酸素不足を予防することができます。

コードで感電

普段は電気コードなんて、気にもしてないわと思うかもしれませんが、ちょっと足をひっかけてコードが動いたら、それはたちまち猫のおもちゃです。

抱き着いて、猫キックをして噛みつくというルーティーンがありますよね。遊んでいるつもりで、コードを噛んでしまい、感電したり火事になったら大変です。

そばにいる時は、いいですが少しでも目を離すときは注意です。

猫がこたつを好きな理由

そもそも、なんで猫はこたつに入りたがるんでしょうか?あんなに、もふもふの毛におおわれているのに、そんなに寒がりなんでしょうか?猫がこたつ好きな理由を探ってみましょう。

猫は隠れていると落ち着ける

家の中では、ほんわかとしている猫でも、元は小動物を狙う自然界の狩人でした。しかし、猫より体が大きく強い、ほかの動物からは身を潜めて隠れる必要もあります。

生まれながらのペットの猫でも、そんな野生の本能がどこかに残っているようです。常に、天敵から隠れるところを探し、獲物を狙う時も見つからないように隠れます。

猫にとってみたら、薄暗くて狭いところは絶好の隠れ場所であり、とても落ちつける場所なんですね。

猫は寒がり

猫の体温は人間より高く、37~39度程度です。ちょうど人間の熱があるときと同じくらいですね。猫の祖先は「リビアヤマネコ」で北アフリカにある、リビア砂漠地帯に住んでいました。

猫が熱い砂漠の出身ということは、驚きです!ということは、やはり寒さには弱いんですね。

日本の猫は短毛種が多いのですが、毛が短い分寒がりが多いような気がします。私も、短毛種と長毛種の猫を同時に飼っていたことがあるのですが、こたつはいつも短毛種が独占でした。

短毛種は、こたつに入るとしばらくの間出てきませんが、長毛種は、こたつにはほぼ入らず、入ってもすぐに出てきました。

また、冷暖房が調整されているお部屋で日々過ごすことで、寒さや暑さを敏感に感じるようになり、温度変化に弱くなってしまうのかもしれません。

猫は鼻で温度を感じる

猫は寒がりですが、どちらかというと暑さより寒さに強い動物です。足裏しか汗腺がなく、汗をかくことで体温を下げられないので暑さにはとても弱いんです。

ではなぜ長時間こたつに入っていられるのでしょうか?
それは、猫はふわふわの被毛に覆われているので、温度の感じ方が人間より鈍いからなんです。

猫が体温調節をするときに、大きな役割を果たすのが「鼻」です。鼻から吸った空気の温度を感知して、暑さや寒さを見極めます。

猫の鼻温度計は非常に精度が高く、0.5度の違いを判別できるそうです。猫は、鼻でこたつの暖かさを感じ取っているんですね。

猫の睡眠時間

猫って、いつも寝ているイメージがありませんか?

なんと、猫は1日14時間~20時間も寝ているそうです。1日のほとんどを寝て過ごしています。そして猫の活動時間帯は夕暮れと明け方。

よく夜行性と言われてますが、ネズミなどの小動物が動きだすのは夕方、鳥が活動を開始するのは明け方と、狩りの時間である夕方と朝方が活発になるのです。

人間がこたつをつけて、ゆったりしているときは、ちょうど猫もゆったりと眠る時間帯なんです。獲物を捕るためにたっぷり眠って体力を温存する。

ペットの猫でも本能でそうしてしまうんでしょうね。
こたつは猫の大好きな「暗い」「狭い」「暖かい」が三拍子そろっている、とても快適な場所なんです。

おすすめ猫の保温方法

それでは、冬の寒い時期にどのようにして、暖かい場所を作ってあげることができるかをご紹介します。

エアコンで部屋をあたためる

お部屋全体を安全に適温に温めることができます。20℃~25℃ぐらいの温度設定で、使用するといいと思います。

暖かい空気は上にたまってしまうので、できれば猫タワーの上や棚の上などに寝場所を作ってあげるといいと思います。

安全に使えますが、つけっぱなしは電気代もかかるので、タイマーなどを上手に利用して使用するといいと思います。

猫用こたつを用意してあげる

いくらこたつが好きな猫がいても、最近はではこたつがない家も多いのではないでしょうか?
そこで猫ちゃんには、夢のような専用のコタツが売っています。

お布団付きで¥5000程度から売っていて、内部のヒーターが直接当たらないようになっていたり、温度も切り替えができるようになっているものもあります。

さらに、かじってしまうと、危ないコードも保護カバーがついているので、安心して使えますね。しかし、外出の際は、念のためスイッチを切ることをおすすめします。

 ペット用ホットカーペットを敷いてあげる

幅広い温度調節が可能なものが多く、一定の温度を保つこともできます。噛みついてしまったときの、コードの保護や粗相の時も安心な防水設計の物もあります。

カバーを洗えば簡単に清潔に使うことができるので、便利です。

ドーム型ベッド

電気のいらない「かまくら型のお布団」なので、安心安全です。ふかふかの起毛や毛布の素材を使っていたり、熱反射アルミが入っていて外気をシャットアウトし、保温性を高めている物もあります。

洗えるもの物も多いので、清潔に使うこともできます。狭い場所が大好きな猫が、すっぽりおさまる大きさのものが多いため、ふかふかに包まれて暖かく安心して休めます。

 湯たんぽを置いてあげる

湯たんぽも安全でとても便利です。温度は38度程にして、必ず大きめのタオルなどにくるんでから置いてあげてください。

湯たんぽは、電気を切ってしまったこたつや、ドーム型ベットと併用して使うと、1泊くらいの外出でも大丈夫だと思います。

留守にはホテルやシッターを頼む

猫は環境の違いに敏感です。1日程度のお留守番であれば、餌と水、部屋の環境を整えて準備をしていけば大丈夫だと思います。

しかし、2日以上になると餌や水、トイレの限界もくるのでペットホテルやシッターさんに預けることが望ましいです。

「違う場所が苦手な子」「知らない人が苦手な子」と猫のストレスになることが多いので、行きつけの病院に預けたり、知っている人に預けられるといいですよね。

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 まとめ

寒い冬、かわいい猫の、こたつでのまったりタイムには危険がいっぱいです。

  • こたつに全身入ってしまうので、低温やけどに注意。温度設定や換気をこまめにしましょう。
  • 湿度が下がるこたつの中で脱水症状に注意。換気をし水分補給をさせましょう。
  • 熱さや赤外線で白内障や角膜炎の危険があります。
  • 電気コードは時に猫のおもちゃです。かじると感電や火事の危険があります。
  • エアコンで部屋全体を温めると安心安全です。
  • 猫用こたつは、温度切り替えや保護されたコードで安心ですが、外出の際は念のためスイッチを切りましょう。
  • ドーム型のベッドは、電気を使わず保温性は高く作られているため、毛布や湯たんぽと一緒に使うと安心で安全です。
  • 長い留守には、ペットホテルやシッターを上手に利用しましょう。

猫が大好きなこたつには、実は危険もたくさんです。寒さ対策は、安心で安全な方法を選んで、猫ちゃんとの幸せな時間をはぐくんでくださいね。

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