ダイエットしようと思ったとき、あなたならどうしますか?
すぐに思いつくのは食事制限、そして運動を増やす、ということでしょうか。
私は大学の時に自分の体形にコンプレックスを抱いていて、ダイエットをしていました。
そのときに真っ先にやり始めたのが、食事制限でした。
食事制限のダイエットの種類は幅広いですよね。炭水化物抜きダイエットとか糖質制限ダイエットとか、いろんなものがあります。
そんな中で1日1食ダイエットというものがありますが、果たしてどれほど効果があるのでしょうか。
自分の身体で試してみようと思ったのですが、いかんせん今は授乳中の身なので、極端に食事を減らすことはできません。
それに育児中の楽しみなんて食事しかありませんから、それを取られてしまうと気が狂いそうです(苦笑)
実際に1日1食にしている方々のお話を探して、自分なりにまとめてみました。
ダイエット目的で1日1食は危険
結論から言うと、女性がダイエットをする目的で1日1食にしてはいけません。
もし、自分の娘が年頃になって、1日1食にしてダイエットする!と言い出したら、はっきり言って断固反対します。
ダイエットをする目的で1日1食にするには、特に若い女性の身体にはリスクが伴います。
もし、女性が1日1食にしてダイエットをしていくと、ホルモンバランスがくずれ、月経が来なくなるなどの不具合が起こる可能性が大きくなります。
また、リバウンドをしたり、精神的に不安定になってしまうことへつながる恐れもあります。
1日1食のデメリット
若い10~20代の女性は1800キロカロリーを目安に栄養を摂る必要があります。また、10代は身体が成長していく時期ですし、20代であれば妊娠出産の可能性もあります。
1日1食にして無理なダイエットをしてしまえば、身体の調子がおかしくなり、一生後悔するようなことになるかもしれません。
それ以外にもデメリットがありますので、いくつかあげてみようと思います。
太りやすい体質になる
そもそも1日3食だったものを1日1食に落とすと、身体は常に飢餓状態になってしまうそうです。
飢餓状態、つまり、身体に少しでも食べ物が入ってきたら、そこからその栄養分を何としても全部吸い取ってやる!という状態です。
ですので、1日1食ダイエット中に、1回分の食事を「少し食べすぎたなあ」という量を食べると、その食べた分だけぐんっと太るようなのです。
なぜなら身体が飢餓状態になってしまっているので、やっと口に身体に入ってきた食べ物の栄養分を何としても吸い取ろう!と身体が働くからです。
筋肉が落ちてしまう
1日1食にするのですから、当たり前ですが体重はみるみる落ちていきます。食べ物を取らないということは痩せていくのは当たり前です。
しかし、運動や筋トレをしていないとしたら、全身の筋肉が落ちて頬がこけるまで痩せてしまうようです。
1食分の品目を多くしなければいけない
1食しか食べないのだから、その1食で1日に必要な栄養素を全部取らなければいけなくなります。
ということは、栄養のある食事になるように買い物をしてしっかり自炊するか、外食でうまく補わなければならなくなります。
毎日1食で、そんなに完璧に栄養素を摂ることができるでしょうか。3食でも難しいのに私にはできません。
便秘になる
1食しか食べないために、食べる量が減ります。つまり、出るものも減ります。
私もダイエットしていたころ、1日3食にしていたものの炭水化物を抜いていた上に、量を減らしていたので、便秘になりました。
後戻りができない
これが一番のデメリットではないでしょうか。
1日1食でダイエットをし始めると、やめたくなっても後戻りができないのです。
さきほどあげたように、1食に減らして身体が飢餓状態になると、少しでも多く食べすぎるとその分リバウンドします。
「やっぱり2食に増やしたい」「もとの3食の生活に戻したい」と思っても、そんなに簡単に戻してしまえば身体が悲鳴を上げ、一気にリバウンドしてしまうのです。
そして1食で何をどうやって食べるのかをよく考えて食べなければ、効果は薄いようです。極端ですが、炭水化物ばかり食べていては痩せるどころか太り、身体にも悪いでしょう。
つまり、1日1食ダイエットを始めてしまうとずっと続けていくしかないのです。
それでも大丈夫!というダイヤモンドのように硬い意志のある人は続けても良いのではないかと思います。
健康目的での1日1食は悪くない

健康的な身体を維持するために、1日1食にすることは多くの芸能人の方や一般の方でもやられているのはよく目にします。
さきほど摂取カロリーのことを書きましたが、年齢が上がるごとに摂取カロリーは減らしていく必要があります。年齢別摂取カロリー量の目安は以下の通りです。
1日の摂取カロリー量目安 | 1食の摂取カロリー量目安 | |
10代~20代 | 1800キロカロリー | 600キロカロリー |
30代~40代 | 1750キロカロリー | 約580キロカロリー |
50代~60代 | 1650キロカロリー | 550キロカロリー |
数字を見ると微々たるものに思われますが、年齢が上がると身体の代謝も落ちてくることも考えなければいけません。
年齢が上がるということは老化していくということで、消化機能を含んだ身体の全機能が低下していきます。
摂取カロリー量の目安どおりに1日3食しっかり食べていたら、食べる量にたいして消化が追い付かないということが起こってくるようなのです。
よく考えれば30代になって運動量は非常に減りましたし、身体を動かす機会もほとんどありません。悲しいかな、食べた分、身体にはお肉が…。痩せにくくなっているのは身をもって知っています。
太るということは、身体を悪くするのと同じなのので、1日1食にして健康を保つ、ということも必要なようです。
1日1食のメリット
私は自分の身体で試すことができないので、経験された方々の意見をまとめてみました。
眠気がなくなる、頭がさえる
確かにご飯を目いっぱい食べたあとの昼からの時間、めちゃくちゃ眠くなる時間がありますよね。
お腹がすいているときの仕事の集中力と、お腹がいっぱいのときの集中力は全然違うそうです。
痩せて生活習慣病が改善する
生活習慣病にかかるほどの食生活をしていたのならば、一度1日1食でリセットすることは必要かと思います。
美肌効果がある
身体に必要以上の栄養を摂りすぎている生活を送っていると、血中に老廃物が増えるそうです。
そして、その老廃物は皮膚の血管の血流を悪くするようで、老廃物がたまると、シミやくすみの大きな原因になると言われています。
時間が増える
単純に、今まで2食にかけていた時間が空くので、自分の時間が増えます。朝の時間帯って確かに朝ごはんを食べることが面倒に思うときもありますよね。
朝ごはんを食べなければならないという考えを捨ててしまえば、朝少し余裕をもって過ごせるのかもしれません。
他にもメリットがあるようですが、人によって感じる効果が違うものも多かったので、体験されている方々が共通して感じたものをあげてみました。
1日1食にする方法

健康目的のために1日1食にしてみようという方は、素人が自分のやり方でやるのは非常に危険です。
きちんと専門家の意見を聞いたり、本を読んだりして試してみるのが大切です。おおまかなやり方はこんな感じです。
朝食 | 食べない |
昼食 | 食べない or 食べたいならスープなど軽いものにする |
夕食 | 好きなだけ食べる |
筋肉を落とさないために、適度な運動をすることも大事です。夜の献立には、筋肉が作られるタンパク質などを含んだ栄養素をバランスよく摂るようにしましょう。
まとめ
- 1日1食の食事制限ダイエットは若い女性には危険
- 若い女性こそ摂取カロリーを目安にきちんとした食事をすることが大事
- 1日1食にはメリットもあるがデメリットがかなり多い
- 健康を維持するために1日1食にすることはメリットも多いが、自分のやり方でやろうとするのは危険
今は身の回りに栄養のある食べ物があふれている時代です。3食をとることは食べすぎだとも言われます。確かに昔と比べたらそうかもしれません。
しかし、10代や20代の若い女性には1日1食ではなく、3食をきちんとバランスよく食べて健康的な生活を送ってほしいと思います。
ある程度身体は成熟し妊娠出産をすることない世代の女性が、1日1食をダイエット方法として取り入れるのは悪いことではないと思います。そのときはあくまでも自己責任ということになってしまいますが。
人生は一度きりです。私は、自分の身体とよく相談してたのしくご飯を食べていけたら幸せだなと思っています。
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