服にまとわりつく静電気の除去方法5選!対策しないと健康被害も!?

寒くなり、乾燥する時期になると、家事育児をする私を悩ませるものがあります。
それが静電気です。

すっきり晴れた冬の朝、さあ洗濯物を干して布団を干すぞ!と竿に触れると、

バチッ!

掃除機をかけていてドアノブに触った途端、

バチッ!

挙句の果てには娘の髪の毛を梳いた後、娘の顔に指が近づいただけで、指と頬の間に静電気の光が一瞬見えるときもあります。

大げさかもしれませんが、私にとってはこれが毎年恐怖でたまりません。

意識をしているときは、どこかに放電させてから金属などに触るのですが、何かに一生懸命で無意識のときに、また同じように静電気にやられてしまいます。

もう冬場は何もしたくない、と晴れて気持ちが良い日もやる気が一気になくなってしまいます。

そもそもなぜ静電気が起こるのでしょうか。

静電気の起こるメカニズムと静電気を除去する方法やメリットについて、述べていきたいと思います。

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静電気が起こる原因とは?

昔、下敷きと頭を擦り付けて髪の毛を逆立たせる遊びをしたことはありませんか? あれは目に見えてよくわかる、静電気の一例ですよね。

物質はすべて電気を帯びていて、物質と物質が擦れると静電気が起こります。

人間の身体が動くことで、衣服は擦れ合っています。他の物にも触れ合っています。その間にも、電気はどんどん衣服や身体に溜まっていきます。

ただ、湿気が多い夏場は空気中に水分がたくさん含まれています。静電気は水分(湿気)を通して空気中に逃げるという性質があるので、夏場に静電気が起こることはほとんどありませんよね。

乾燥しやすい季節は当然、空気中は水分が非常に少なく、カラカラの状態です。溜まった静電気の逃げる場所がありません

そのため、金属などに触れたときに、そこを逃げ場所にして静電気が起こるのです。

静電気を除去する大きなメリット


静電気を除去したり、静電気を防止することには、あの「バチッ」という不快感を覚えないだけでなく、ちゃんとメリットがあるのです。

冬から春にかけて私たちが悩まされるものがあります。

花粉や黄砂、そしてPM2.5の飛来です。
ここのところ、黄砂は真冬にも飛来してくるようになりました。非常に厄介です。

そのような厄介な物質に悩まされるのを少しでも軽くするため、こまめに静電気を除去する必要があります。

なぜなら、静電気が溜まっている衣服にはほこりだけでなく、花粉やPM2.5がかなり付着しやすくなっているからなんです。

だからこそ、静電気を除去するということは、花粉やPM2.5が衣服に付着するのを少しでも軽くしてくれることにつながるのです。

以下に紹介する動画は、柔軟剤を使用した静電気の実験動画です。

こちらの動画をご覧になると、静電気を帯びた布が花粉を吸いつけてるのがよく分かります。

さきほど、下敷きを頭のてっぺんにこすりつけて髪の毛を逆立てる遊びについて言いましたが、髪の毛がくっつくのだから花粉のような小さなものがくっつくのは当たり前ですね。

花粉やPM2.5が舞う季節は、洗濯物をできるだけ外に干さないようにする、というのはよく聞きます。

しかし私たち人間はずっと家の中で閉じこもっているわけにはいきませんし、裸で出かけるわけにはいきません。

どうしても外出しなければならないときは、静電気対策をきちんとしてから外出すると、花粉やPM2.5の付着を極力抑えることにつながるということです。

静電気を除去する方法

では、極力静電気を感じないように、そして静電気を除去するにはどうすればいいのか。
できるだけ普段簡単にできることで、対策できるものを5つ選んでみました。

  1. 柔軟剤を使用する
  2. 水を最大限利用する
  3. ハンドクリームを手足に塗る
  4. 衣服の組み合わせを考える
  5. 市販の静電気除去スプレーを使う

それぞれについてもう少し詳しく説明していきます。

柔軟剤を使用する

先ほど動画にもありましたが、柔軟剤には静電気を防止してくれる効果があります。そもそもなぜそう言った効果が得られるのでしょうか。

それは、柔軟剤に入っている成分が衣服の表面を覆ってくれるから、なのです。柔軟剤を使っている衣服はその表面がある程度覆われているために、静電気が起こりにくくなるのです。

水を最大限利用する

柔軟剤を使用した服を着ていても、やはり静電気は起こるときは起こります。
そんな時に利用したいのが、どこにでもある水です。

静電気は水分を通して空気中に逃げるという性質を思い出してください。

  • 100均などで買えるスプレー容器に水を入れておく

仕事をしているときに、スカートとストッキングの間に静電気が発生して、足にまとわりつくという経験はありませんか?

ああいったときに、スカートの裏地にスプレーで水を吹きかけます。まとわりついていたスカートがもとに戻ります。職場の机に一本、水スプレーを置いておくといいかもしれません。

  • スプレーがないときは、ハンカチを使う

そんな都合よくスプレーがないときは、ハンカチを濡らして硬く絞り、スカートの裏地に当てて裏地を湿らせておきます。

クリームを手足に塗る

静電気は乾燥していると起こりやすくなるので、手の乾燥や足の乾燥をなくすだけでも、静電気に対する効果がかなりあります。

ちなみに、タイツやストッキングの上から塗ってもOKだそうです。そのときはくれぐれも、ストッキングの伝線には気を付けましょう。

衣服の組み合わせを考える

私にとって盲点だったのは、衣服の組み合わせを考えるということでした。なぜなら、衣服の種類によって静電気の起こりやすさが変わるというのを、初めて知ったからです。

静電気防止のために衣服の組み合わせを考えるなんて、結構面倒だな、と思います。しかし、衣服のタグに書かれてある素材の名前を見ることは、こういうときに役立つものなんだということがよく分かります。

どの素材とどの素材を組み合わせると静電気がよく起こるのか、以下の図を見て説明したいと思います。

 

 

(出典:理論がわかる電気の手づくり実験、オーム社、川村康文編著)

物質はすべて電気を帯びているのは述べましたが、図のように、プラスの電気を帯びやすいもの、マイナスの電気を帯びやすいものに分かれます。

静電気が起こるのは、物質と物質とを擦り合わせたときです。擦り合わせる前は、物質が帯びている電気はプラスにもマイナスにもならず、落ち着いていると言われています。

羊毛(ウール)とポリエステルは、図でいえば端と端にありますね。この2つをこすり合わせると、羊毛はどんどんプラスの電気を帯びて、ポリエステルはどんどんマイナスの電気を帯びます。

このプラスとマイナスの差が大きければ大きいほど、静電気が起こりやすいと言われています。

なので、羊毛(ウール)のセーターに、ポリエステルのカーディガンを羽織って激しく動きでもすれば、静電気が起こり放題、ということにもなりかねません。

子どもには綿100%の下着に綿100%のトレーナーを着せたりしますが、同じ素材のものが擦り合わさっても、静電気は起こりにくいということになるのです。

市販の静電気除去スプレーを使う

とは言っても、朝の忙しい時間帯にそんなこと考えてる余裕なんてない!ですよね。

そこで、市販の静電気除去スプレーを買ってふりかけるという方法があります。

昔、私もすすめられて職場で使っていましたが、本当におすすめです。たくさん動く前にスカートにふりかけておけば、静電気を防ぐことができる優れものです。

実際に使っていたものです。価格もそれほど高くなく、静電気の起こる季節や静電気を起こしやすい人は1本持っておくと便利です。

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まとめ

  • 静電気を除去することは、花粉やPM2.5の付着を抑えることにつながる
  • 柔軟剤は良い香りを衣服に付けるだけでなく、静電気防止に役立つ
  • 静電気は乾燥が大好き。水分をこまめに衣服にふりかけるのが良い
  • 静電気は水分があれば逃げる。手足の乾燥はハンドクリームでこまめに保湿
  • 余裕がある人は衣服の組み合わせを考えて静電気防止を
  • 市販の静電気防止スプレーはかなりのお役立ち品

寒い季節はただでさえ気分が落ち込むものです。そこに静電気の恐怖があるのは耐えられませんよね。少しの工夫で生活を少しでも心地よいものにしていきたいですね。

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