そろそろ幼稚園でもクラブ活動にお習字が入ってくる年齢になってきました。晩秋のころになると、幼稚園では作品展が開かれます。
年に一度の幼稚園の作品展ではクラブ活動で作成した園児たちの作品が並びます。
お習字クラブですと毛筆の作品が並ぶのですが、やはりあの墨をやすりですり、筆に墨をつけ、半紙にそっと文字を書いていくことをそろそろ経験させてやりたい。
普段の遊びで書道を取り入れるのは難しいですよね。
そこで、「書き初め」はどうだろうか。子どももそうですが、大人も初心に帰り気持ちを新たに書き初めをしたらいいのではないか、と思い立ちました。
しかし、きちんとした毛筆セットは5000円ほどしますし、いずれ小学校に入ればどこかできちんとしたものを買わなければいけなくなります。
1年に1回のためにその出費はきびしい。
では文房具やさんで墨、文鎮、半紙、筆セット、下敷きなどを買っても結構なお金がかかります。
100均で簡易なものを揃えても最低500円はかかるという計算に。(それでも安いですが)
そしていざ買ったとしても、やはりそんな毎日、書道をすることなんてないでしょう。道具、特に墨汁が無駄になってしまいそうでもったいないですよね。
そこで今や、スマホさえあれば何でもできるようになってしまいましたが、アプリストアで検索してみると、「書き初めアプリ」なるものがある、と言うことを知ったわけです。
アプリで書き初めのメリット
アプリで書き初めをするメリットにはどんなものがあるでしょうか。
書道道具を買いに行く必要がない
年に1回するかしないかの書き初めのために道具を揃えたとしても、そのあと無駄になってしまう可能性が高いですよね。
墨などはいったん開けてしまうと、使わなければ固まってしまう可能性もあります。いくら安く買ったとしても、ほとんど使わない、となれば非常にもったいないです。
何度でも書き直しができる
墨で書いた文字は消せませんから、紙の無駄遣いがなくなります。
それに、筆で字を書くときは大人でも緊張するもの。その緊張感が良いのですが、やはり無駄に緊張して紙に向かう必要はなくなります。
部屋が汚れる心配がない
私も含め、幼い子どもを持つ親御さんには、一番メリットがあります。子どもに墨の付いた筆を持たせるなんて、その先の地獄絵図は目に見えています。
いくら新聞を敷いていても、終わったころにはきっと壁や床に墨汁が落ちています。しかし、アプリですとそんな心配は絶対にありませんね。
一度ダウンロードをしておけば何度でも使える
最近のアプリはこちらが思っている以上のことができます。書き初めアプリも、書き初めのときだけではなく、普段でも楽しめるように多機能です。
字を書くことが好きな人、絵を描くことが好きな人は、隙間時間を使い素晴らしい作品を創り出せるようです。それはのちほど、紹介したいと思います。
アプリで書き初めのデメリット
アプリで書き初めをするメリットはたくさんありますが、デメリットも少し考えられます。
- どれほど似せていても、やはり本物の筆の字体とは少し違う部分がある
- 子どもに体験をさせたいならば、本物の道具を使い、本物の筆で字を書いた方が良い
- 書道という文化に触れるという点から考えると、あまりにも簡単すぎる
あくまでも、気軽に好きな時に書き初めや書道を楽しみたいという方には、素晴らしいアプリであるということです。
アプリの種類
アプリはたくさんありますが、その中でも検索上位のものを紹介します。
iPhoneユーザー向け
私はiPhoneユーザーなので、まずはAppストアで検索してみました。iPhoneユーザーの私が探すところ1択しかありませんでした。
Zen Brush 2というアプリです。iPhone、iPad、Android対応です。ただし、iPhoneユーザーは370円と有料です。Androidユーザーは無料でダウンロードできます。
かなり多機能なようで、私にはなかなか使いこなせそうにないなと思い、YouTubeを調べてみると、ありました。
書き初めだけに使うだけで終わってしまうと、もったいないくらいの機能がたくさん詰まっているのが分かります。
絵を描くのが好きな方だとかなり楽しめそうなアプリです。
無料でインストールできるものはないか探しましたが、どうやらiPhoneユーザー向けに書き初めができるアプリは、このアプリしかなさそうです。
実際に書道家の方が書かれた作品も上がっていました。
画面が大きいiPadを使っての作品ですが、スマホでも慣れれば書き初めとして使うことができそうです。
実際の口コミ
- 練習すればするほど筆使いがうまくなる事を実感できる
- トメ、ハネ、ハライが自然で良いと思う
- 本来の筆と同じように、とはいかないが、いい意味で思ったものと違うものが仕上がりとてもおもしろい
- 書道家になった気分。 適当でも、とても上手に見えるので、面白い
このように、スマホアプリとしては、高評価が多いように感じます。しかし以下のような口コミもありました。
- 筆の形を再現するには「そのように描く」必要がある。普通の書道のように筆を置く感覚ではまともな文字は書けない。サンプルのように絵を描いたりして楽しむアプリ
- 筆圧調整の機能がほしい
- 筆先や墨切れ、滲みスピードなどの調整も自分で出来るとなお使いやすい
あくまでも書き初めアプリであって、完全に書道を再現することができているわけではないことが分かります。
Androidユーザー向け
Androidユーザー向けですと、無料でインストールできる書道アプリが何個かありました。
検索で上位に出てきたものがShooojiというアプリです。残念ながら動画が見つからなかったのですが、Zen Brush 2のように、筆を選び、指を使って文字を書くことができるアプリのようです。
実際の口コミ
- ちゃんと毛筆で書いた気分に浸れる
- 時が経つのも忘れてハマり、やってるうちに字がキレイになっていくような気がした
- 簡単にお習字出来て楽しい
こちらもおおむね高評価の口コミが多かったです。
- もっともっと太い線の筆が出て来てくれたら更に良くなると思う
- 筆やペンで書くのとは、字が違う。筆圧加減も違うし、画面の抵抗感と紙の抵抗感とは違う
やはりこちらの口コミでもそうでしたが、あくまでもアプリであることから、本物の筆を再現するのは難しいようです。
それでも多くの利用者は時間つぶしや気分転換に良いと言っています。
その他
ちなみにアプリではありませんが、スマホを使って簡単に行えるweb書道というのがありました。
文字を入力したら自動的に毛筆で書いたような字体にしてくれるものです。
実際にやってみると、ものの1分ほどで作品が出来上がりました。

自分の字に自信がない方や、時間がないのでさくっと書き初めがしたい!という方には良いかもしれません。
まとめ

子ども向けに良い書き初めアプリはないか、と思って探し始めましたが、やはり子どもには多少お金や時間を費やしても、本物を体験させたいなと思いました。
きっかけ作りには非常に良いアプリです。世の中には鉛筆やペンだけでなく、筆で字を書くときもあって、こういった字体になる、という予習をさせるにはとても良いですね。
しかし、大人にとって書き初めアプリは、非常に良いアプリだと思いました。
年に一回の書き初めをするのはもちろん、気分転換に少し心を落ち着かせて自分の好きな文字を書いたり、筆の質感のある絵を描いてみたりできるからです。
ふと書道がしたくなったとき、書き初めをしてみようかな、と思った時は、このような書き初めアプリを試してみてはいかかでしょうか。
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