成人式は人生で一度きりの大イベント。参加する人は、振袖だったりヘアメイクなども準備万端かと思います。女性は特にきれいになれるので、ワクワクしているのではないでしょうか?
しかし、最近はライフスタイルが変わり、参加しないという人達も増えています。二十歳になる頃、市町村から連絡がきますので、成人式に参加するか悩む人も多いでしょう。
行かないと後悔するよ!という年長者のアドバイスも、行く気もない相手には迷惑な話ですよね。
しかし、後悔というものは後から感じるもの。
でも本当に後悔するのでしょうか?
実際に成人式に行かなかった人の割合や、本当に親不孝なのかどうか、まとめてみました。
成人式に出ない人の理由の割合は?
全国的な統計によると、出なかった人は全体の4割ほど。その中でも割合は男性46%、女性40%と言われています。意外に行かなかった人の割合は多いといえます。
地元にいるなら参加も簡単ですが、離れて就職や進学をしている人にとって、帰省することが困難になりますので、参加できない傾向が高くなりますね。
成人式に参加しなかった理由

最近の若い人たちの成人式への意識はどうでしょうか?
- 衣装代、ヘアメイク代が高い
- 仕事が忙しくて時間があわない
- そもそも必要なの?
- 振袖がめんどくさい
- 友達に合わせるのがつらい
- 似合わない
- メイクや着付けなどの準備がめんどくさい
- 地元のガラの悪い人達がいやだから
- 友達が他県にいるor自分が他県にいる
- 仕事(大学)が忙しくて休めない
仕事や大学、プライベートの予定が合わない、ライフスタイルの様々な要因も挙げられます。地域や年代によっても、成人式に参加しなかった人は多いようです。
特に他県に住んでいると、地元に帰ってくるのが大変という理由も、参加しない理由になりますね。
そのほかにも、不参加の理由が挙げられていました。
クラスでいじめにあってたから行かなかった
近年はスクールカーストなどのいじめもあります。学校を卒業してから、穏やかな日々を過ごしても、もしその時のことを思い出せば苦しくなりますね。行かなければわざわざ辛い思い出を思い出す必要もありません。
見た目が変わったのでやめた
生活スタイルなどの変化により、容姿が変わることはあります。
- 病気になった
- 太った
- 髪型に多少問題が出た
- ストレスにより暴飲暴食
などの原因がありますね。
時間がないから式はでなかった
- 学業が忙しくて時間がとてない
- 交代勤務でシフトが無理
- 地元が遠い
- 休みがとれなかったなど
- の要因があります。式にはでなくても、写真だけとって残したという人もいれば、後日仲間内で集まるという人もいるようです。
違うことにお金を使いたかった
まだまだ遊びたい年ごろです。
卒業旅行やメイクやファッション、車のお金など、使うところは無限大です。将来のためだったり、今必要だからという理由で、高額なことは差し控える人もいます。
式典だけに時間を費やすのがもったいない
- 半日つまらない話を聞くのが苦痛。
- もっとゆっくり休みたい。
- 着物が窮屈、耐えられない。
- 意外に参加しない人の数が多いことに驚きましたね。行かなくて良かったと思う意見が多いですね。
二十歳になって自分が決めたことです。
まさに大人として自分で選択したことですから、胸をはって良いかと思います。
実際行かなかった人たちは親不孝だと後悔した?

- 友達に会いたいなら年末年始に集まりができるから、特にこだわらなくてよかった。
- 振袖は着たいけど、搾取ビジネス感が嫌。
- 年末年始に地元に帰ったのに、また成人式に帰省するのは大変だからやめた。
- 大事な大学の授業やら就活で時間が大事。
- 会いたくない人に会わなくてスッキリ。
行かなくてよかったと感じた割合は意外に多かったですね。
最近のハロウィンについてご存じですか?
大勢集まってただワイワイ騒ぎたい人達もいるだけで、純粋に式に出たい若者には迷惑な話ですよね。
だからこそ行かないという選択を選んだことも、親不孝には繋がらない、明確な答えでもあるのです。
最近の成人式事情
最近の成人式への意識が少し変わってきているように思います。
近年はイベント感が強い
自治体も話題性を出すために、ディズニーランドで行ったり、有名なアーティストを呼んだりしていますね。
少子化だからこそ、町ぐるみでなんだか成人式というより、パーティーやお祭りのような流れになりつつあります。
盛り上がるのが好きな人には楽しくていいでしょうが、騒ぐのが苦手な人も中にはいます。よくニュースで乱痴気騒ぎをして警察沙汰になる若者もいるようですね。
わざわざそんな怖い思いをして行かなくてもいい…という選択をする人もいるのです。
振袖の値段
有名タレントがプロデュースする振袖の値段をご存じですか?一着30万以上からが相場です。身に着ける小物もきらびやかで、とても可愛いのですが、まず高い!
買うには高いし、その後の手入れも毎回はできないし。流行もあるから着れなくなる。
昔は自分で振袖を買い、独身は振袖がついていて、結婚すると袖を切り落として着るというものでした。袖の長さで、既婚なのか未婚なのかがわかりました。
そのくらい着物は生活感がわかる普段着でした。
しかし近年は特別な日しか着ないもの。
冠婚葬祭くらいなので、年に何回きるかも不確かです。ましてや着物はお手入れがとても難しいです。
現代の私たちには、細やかなお手入れをする時間もないのが実情です。これではどんどん着物から遠ざかってしまいますね。
となると、レンタルという方法もありますが、考えていることはみんな同じ。早く良いものは予約するわけですから、希望の品物が得られるかは難しかったりします。
まさに成人式前から戦いは始まっています。
レンタル会社からのパンフレット・ダイレクトメールが届いたり、CMをみて痛感しますよね。最近は高校在学中から連絡がくるという情報もあります。貸す側も先取りでリサーチしているんですね!
成人式に行かない人には、写真だけ撮る人もいます。
わざわざ行きたくもない式典に参加しなくても、自分の晴れ姿を記録として残せばそれでいい。
そういう考えを持つ若者もいます。
自分の今の生活の中でできることを行う。そういう価値観もあるのです。
まとめ
- 不参加の割合は、4割程。
- 年末年始にも友人と会えるので、成人式にこだわらなくてよかった。
- 振袖は着たいなら写真だけで十分。
- 帰省するのは大変だからやめてゆっくりできた。
- 大事な大学の授業やら就活で時間が大事でした。
- 会いたくない人に会わなくてスッキリした。
親不孝だと感じた人はいなかったようです。逆に自分の納得のいく行動を各自とれたのではないでしょうか。
だからこそ、行く行かないの選択こそ大人の自分が決めたことなのです。
実はここ最近、お母さんの昔着た振袖を着るという女子も増えています。古典柄が品も質も良いことから、他のみんなと差をつけるというのもあるようです。
着物のサイトにこんな一文があります。
一時期ギャル系の派手な振袖がブームでしたが、品のある古典的な装いも見直されてきています。
良い品物は、いつの時代も色あせないようです。
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引用:まるやま京彩振袖館
その年の流行にも影響されるもの。派手なイベントとして行う自治体もあれば、厳かに執り行う自治体もあります。
その中でも、成人式というイベントではなく、一人の大人として歩んでいく志を持つこと。その決意表明を忘れないでください。
いつの時代も自分らしさを失わず、自信をもって胸に残せる姿でいたいものですね。
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