集団的自衛権と個別的自衛権の違いは?世界一わかりやすく解説!

「政府は日本を戦争できる国にしたいのか」

一時期テレビで9条改定についてとりあげられ、ニュースで流れていたのをおぼえていますか?

もしも日本が他の国に攻撃されたら。戦争に巻き込まれたら。

私が思うに普段過ごす中でそのように考える人は少ないと思います。

ニュースなどで遠く離れた国の様子を見ても恐らく映画を見ているようなどこか現実感がない感覚なのではないでしょうか?

しかし世界の情勢や情報が光のような速さで変化するいま、何事も0%とは言いきれなくなっています?

10年前、スマホが主流になることや天皇陛下が引退することなど誰が予想できたでしょうか?

つまり我々がいま予想だにしていないことが近い将来、起こり得るのです。

いざというとき私たちの国はどのように自分を守れるのでしょうか?

そのキーワードが
個別的自衛権と集団的自衛権です。

おそらくこの言葉は学生時代になんか授業で出てきたなぁというくらいの印象かとおもいます。

しかしこの二つの言葉はこのニュースと密接に関係してるのです。

国のあり方を決めるのは政治家ではなく私たちの1票です。

この2つの言葉についてすこしでも知れば私たちの将来を動かす大きな一歩になるかもしれません。

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集団的自衛権と個別的自衛権の違い

ここでは二つの言葉の違いについて解説していきます。

集団的自衛権

集団的自衛権は同盟を結んでいる他国が攻撃をうけたら、自分の国が攻撃されていなくても同盟国と一緒に反撃する権利を有する

つまり友達が誰かに襲われたら助けに行って一緒に反撃する感じです。


この権利は国際法で認められています。だから日本を含む全ての国に行使する権利があります。

しかし集団的自衛権は日本国憲法上(第9条)では行使が認められていません。

日本では憲法違反になるので保有はすれど使えないと言うことです。

個別的自衛権

個別的自衛権は自分の国が攻撃を受けた場合のみに反撃をする権利を有することです。

個別的自衛権は国際法上も日本国憲法でも両方で認められています。

まとめると2つの違いは

・仲間を助けに行く&日本の憲法で基本使えない→集団的自衛権

・自分自身のみを守る&日本の憲法においても使える→個別的自衛権

ということになります。

日本の現状

これまで日本は集団的自衛権は憲法に反するものとして行使をしないという姿勢をとってきました。

文書にされているわけではありませんが政府はそのように解釈してきたのです。

しかしそれでは「日本は助けられないが日本に何かあったら助けてね」

という都合の良い状態のため国際的にもかなり批判がありました。

そこで2014年に政府は集団的自衛権を使えるようにするため憲法の解釈を変更しました。

行使を禁止してきた姿勢を変え、日本が攻撃されていなくても日本と密接な関係にある他国が攻撃され、日本国民に明白な危険があるときのみ武力行使できるという明記をしました。

私が感じる事とし「あなたが危ないときには力になるから わたしが危ない時は助けてほしい」と30%ほど言えるようになった状態でしょうか。

今まで確固として守られてきた9条の解釈を少し変えるわけですから反対意見がとても多いのも事実です。あなたはどう思いますか?

日本は戦争に巻き込まれるのでは?という不安

集団的自衛権は同盟国が攻撃され、援助の要請があった場合助けに行かなければなりません。

おそらくそのことから日本も戦争にまきこまれるのでは?と不安になっている人も多いかと思います。

特にアメリカは同盟国ですしアメリカの戦争に巻き込まれたらひとたまりもありませんよね。

個人的な意見としては

「可能性は限りなく低いが絶対にゼロとは言い切れない」としか言いようがありません。

なぜならアメリカを助けにいくにはたくさんの条件があるからです。

  1. アメリカが日本の安全を守る活動をしている
  2. 活動の最中に攻撃をうけ、日本の国民の安全が脅かされる
  3. アメリカから要請がはいる

これらの条件が起こらない限りは基本アメリカの戦争などに巻き込まれることはありません。

この事態に直面して初めて日本は集団的自衛権を使うか判断します。

それぞれのメリットとデメリット

では、それぞれのメリットとデメリットはなんでしょうか?

集団的自衛権のメリット

集団的自衛権は同盟国つまり仲がいい友達と「お互い何かあったら助け合う」権利です。この権利は国際社会の秩序を保っています。

これがなければ各国は自分の軍事力だけで自分の国を守らなければならなくなり、「強さ」がすべてという弱肉強食な世界ができあがってしまいます。

集団的自衛権のデメリット

デメリットは自分が直接攻撃されていないにも関わらず第三国に対して武力行使する可能性があるということです。

自分は攻撃されなくても友達が攻撃されて「来てくれ」とお願いされたら戦いに行かなければなりません。

個別的自衛権のメリット

個別的自衛権は集団的自衛権とは違い、自分の国が攻撃されたときのみに反撃します。

基本ほかの国のいざこざに巻き込まれる心配がないのがメリットです。

個別的自衛権のデメリット

しかしそれでは誰の力も借りず自分の力のみで自国を守るか

「私はあなたを助けないけど私に何かあったら助けてね」という状態になって国際社会から批判をうけやすいところがデメリットになります。

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まとめ

  • 仲間を助けに行く&日本の憲法で基本使えない→集団的自衛権
  • 自分自身のみを守る&日本の憲法においても使える→個別的自衛権
  • 日本は現在、限定的な条件のもとで集団的自衛権を使えるようになった
  • 戦争に巻き込まれる可能性は限りなく低いがゼロとは言い切れない
  • 集団的自衛権は助け合えるメリットがあり、紛争に巻き込まれるかもしれないデメリットがある
  • 個別的自衛権は巻き込まれる心配はないものの自己保身しかしないため批判をうけやすい

集団的自衛権がすこし使えるようになったことでやはり紛争に巻き込まれる不安はあるかと思います。

しかし物事にはいい面と悪い面があるのでこの決定が正しいのか否か今はだれにもわかりません。

だからこそ私たちは普段からこういったことに興味をもち、今後どうするか考えて行動する必要があるのではないのでしょうか?

あなたの将来を決めるのはあなたの1票なのですから。

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